アラスカ航空がアメリカン航空との提携を発表。さらに2021年夏よりワンワールドに加盟を表明しました。
これって私たち日本人の利用者にとって影響はどうなるのでしょうか。使い勝手は?
この発表でわかることや気になる懸念などをまとめてみました。
目次
アメリカン航空との提携 日本発着便の必要マイルは?
すでにアラスカ航空のMileagePlanでアメリカン航空のフライトを選べるようになっています。
この提携の目的は主にアメリカ西海岸でアラスカ航空とアメリカン航空で提携強化する狙いとのこと。
アメリカン航空がシアトルーロンドン、シアトルーバンガロールの直行便を飛ばすことへの参画もあるようですが、正直言って私たち日本人にはあまり馴染みのない路線。
気になるのは日本発着便やアジアなど日本人利用者のもっと使いやすいところ。
日本を含むアジアーUS(片道)の例でみると、
アメリカン航空(AA)
エコノミー35,000マイル、ビジネス70,000、ファーストクラス110,000
JAL
エコノミー35,000マイル、ビジネス60,000、ファーストクラス70,000
日本人もからUSへはエコノミーを使う分には必要マイル数は同じ。
アッパークラスはJALを使った方がお得ですね。
今回の変更で現時点でやれるメリットは何?
とりあえず現時点でアラスカ航空で私たちがやれること。
- アラスカ航空のマイルでアメリカン航空での旅行に使用できる、その逆もできる
- 引き続きJAL,ブリティッシュエアウェイズ、キャセイ、フィンエア、など提携航空会社は現状のチャートで使える(とりあえずは)
ワンワールド加盟にむけて現在のマイルチャートは変更が予想されるので、現在のマイルチャートは当面は使える、と思った方が良いかもしれません。
2021年以降ワンワールドに加盟 アラスカ航空とつながるパートナー
アメリカンエアとの提携が実現し、2021年夏からはイベリア航空、マレーシア航空、カンタス航空、カタール航空、ロイヤルヨルダン、S7、スリランカエア、ロイヤルエアモロッコとつながることになります。
JAL,ブリティッシュエアウェイズ、キャセイ、フィンエアなどは既に提携関係にあります。
これまでアラスカ独自でパートナーシップを結んできたワンワールドに所属しない提携会社との関係はどうなるのか、今後の発表が待たれます。
*ラタムは2020年10月にワンワールドから撤退予定
アラスカ航空の今後の流れ ワンワールド加盟までのタイムライン
2021年夏にワンワールドに加盟するまでの流れと変更点はこちら。
現在
・すべてのアメリカン航空便でアラスカのマイルを交換可能
・アラスカラウンジの会員は、アメリカン航空の「アドミラルズクラブ」にアクセス可能
・16の提携会社の現在のポートフォリオでマイルを獲得、交換可能
↓
2020年春
・アメリカン航空のフライトで国内および国際的にアラスカのマイルを獲得できる
↓
2020年秋
・アメリカン航空は、シアトルーインドのバンガロール間で直行便を開始
↓
2021年春
・アメリカン航空は、シアトルーロンドンヒースロー間のノンストップサービスを開始
↓
2021年夏
・アラスカ航空でマイル獲得と交換がワンワールド加盟航空会社で可能になる
・優先搭乗、プレミアム座席、手荷物優先受取など上級会員の特典がアメリカン航空とワンワールドの加盟航空会社で可能になる
・MVPゴールドとMVPゴールド75Kのメンバーは、ワンワールドの650以上のラウンジにアクセス可能となる
アラスカ航空 2021年夏よりワンワールド参加の件
最近バイマイルセールを頻発し販売価格も上乗せ傾向にあったアラスカ航空、何らかの変化の前触れを感じさせていましたが、大きな発表となりました。
ワンワールドへの参加でいくつかの懸念がよぎった方も多いのではないでしょうか。
- アラスカ航空の独自のマイルチャートはワンワールド加盟後にどう変わるのか
- 必要マイルは増えるのではないか
- 片道発券でストップオーバーが可能だった独自性は維持されるのか
- スターアライアンスに所属している航空会社(シンガポールエアなど)との提携は継続されるのか
私の知る限りアラスカ航空のマイレージプログラムは他社と比べて最も寛大だと思っていますが、
ワンワールドに加盟することで最終的にすべてのパートナー航空会社に対し新しいアワードチャートが作成されていくと想像できます。
これまでのように飛びぬけて寛大なルールや価格設定がされるとは思いにくいのではないでしょうか。私も懸念する一人です。
独自のパートナーシップとマイレージプログラムを貫き努力してきたアラスカ航空が今後どう変わっていくのか、注目しています。
どの航空会社でも特典航空券のルール変更は常に行われるので、うまく付いていくしか方法がありません。
私たち日本人が今後も使いやすいルートやスィートスポットなどは、追いかけて検証していきたいと思います。