5/8追記
5/8、JALはFLY ON ポイント2倍の特別対応の中止を発表しました。
不要不急の搭乗自粛の観点から、5/10までの予約でFLY ON ポイント2倍の特別対応は打ち切りです。
JAL公式サイトのアナウンスはこちらです。
FLY ON ポイント2倍の特別対応の中止について(2020年5月8日更新)
ANA,JALが新型コロナウイルスの感染拡大に対する特別対応策としてステータスポイント2倍を打ち出し、マイラー界ではSFC、JGCステータス修行のチャンスとざわついています。
特別対応のポイント
- ANAプレミアムポイント数を通常の2倍として積算
- JALFLY ON ポイントを通常の2倍として積算
通常の半分の費用で上級会員へのステータスを達成できることになりますが、内容や注意事項、リスクをまとめてみました。
いよいよ首都封鎖も迫りつつありコロナウィルスは猛威を振うなか、みなさんはステータス修行をしますか?
ANAマイレージクラブの特別対応 プレミアムポイント2倍
プレミアムポイントの特別倍率での積算
2020年1月1日~6月30日(火)までのANAおよびANAグループ運航便の搭乗で獲得したプレミアムポイント数を通常の2倍。
2020年1月1日(土)以降、すでに搭乗実績のあるフライトに対しても通常の2倍のポイントを積算されます。
ポイントはいつ付与される?
3月末までの搭乗分は4月下旬に付与。
その後は月ごとに集計し翌月末に積算となります。
マイル・ANA SKY コインの有効期限延長
さらに、2020年3月31日(火)から2021年2月28日(日)までに有効期限を迎えるマイル・ANA SKY コインについて、2021年3月31日(水)まで有効期限を延長。
有効期限を迎えたマイル・ANA SKY コインは一度失効しますが、翌月下旬頃に、2021年3月31日(水)の有効期限として同数のマイル・ANA SKY コインを積算。
特別な申請手続きは必要ないです。
JALマイレージバンクの特別対応 FLY ONポイント2倍
JALは謎の1か月遅れで2月から7月末をカバー。
2020年2月1日(土)以降、すでに搭乗実績のあるフライトに対しても通常の2倍のポイントを積算されます。
ANAより長い7月末までの猶予があるので、これから修行を検討しているならコロナ収束の可能性がより広がるかもしれません。
3月末までの積算分は4月末までに一括で積算。
4月1日以降の積算は通常のFLY ONポイント同時に積算されます。
注意点として、JALは他社が運航するコードシェア便は対象外。
上級会員への修行ってなに?
ご存じない方にざっとご説明すると、航空会社には前年度の搭乗実績に応じて得られるサービスステータスが存在し、
毎年1月から12月に獲得した搭乗ポイント数や搭乗回数に応じて翌年度のステイタスが決定します。
JAL,ANAとも到達目安は50,000P。
条件を達成し上級会員になると得られるメリットはいくつもありますが、ざっと以下のようなもの。
- 少しだけ早く特典航空券が取れる
- JALはワンワールド、ANAはスターアライアンスの上級メンバー特典が受けられる
- ラウンジが使える
翌年1年間有効ですが、その後は指定のクレジットカードを保有することで一定のステータスを維持することが可能です。
クレジットカード年会費は最低でも1万円以上です。
国内での鉄板ルートと費用
全世界に渡航制限がかかっているため、現状では海外ルートは現実的でないですよね。
経済活動が可能な頃を見計らって国内の鉄板ルートを検討するなら、やはり羽田ー沖縄線ということになります。
JGCサファイア、SFCプラチナ到達に必要な50,000ポイントを獲得するまでの目安
通常であれば最安のエコノミークラスで羽田ー沖縄を17往復、
35~40万の費用がかかりますが、今回の救済策にうまく乗れるならば費用は半分ですみます。
私もざっと検証してみましたが、ぶっちゃけ羽田ー沖縄間の航空運賃自体は安くなっていないです。
原資を補うものとしては、マイラーとしてはポイントサイトで貯めたポイントを交換するのが王道です。
- ANAマイルをSKYコインに変更⇒有償チケット購入
- JALマイルをe JALポイントに変更⇒有償チケット購入
ポイントサイトからはANAマイルの方が貯めやすいです。
JALの場合はJALカード保有者に対して初回の搭乗で5,000FOPがもらえるので、実質45,000ポイントが達成条件となります。
2019年にFLY ONステイタスを達成した方は1.5倍のキャンペーンがありますが、併用できるかは明確になっていません。
危険度はどうする?これから修行する場合のブルベア要因
危険を冒してこれから修行を検討する場合の強気、弱気要素を書き出してみました。
修行に踏み切るにはリスクや社会的影響は個人の手に負えないレベルだけに、特に時期は慎重に判断を。
ブル(強気要素)
- 半額で修業できるチャンスは2度とない(かも)
- 空席が多く席を確保しやすい
ベア(弱気要素)
- 濃厚接触でも2週間の隔離制限
- 家族や所属組織への影響
- 空港-自宅間の移動リスク
- 都市封鎖の可能性
- 機内サービスは限定的
- ラウンジは閉鎖、もしくは限定サービス
- 業績悪化により翌年の上級会員特典改悪の可能性
機内に除菌剤を持ち込むことは法律上の制限があるので注意が必要です。
クレベリンやアルコールスプレーなども持ち込みNGです。
予防はマスク、シートタイプの除菌に限られそうです。
時期はどうする?
コロナの収束時期は神のみぞ知るですが、今回の特別対応期間内にこれからSFC修行をしたい人は特別対応の期限ぎりぎりである6月、JGCは7月が無難としか言いようがないですよね。
本記事投稿時では、ANA、JALとも4月後半までのフライトを無料変更・キャンセル対応しています。
- 6月、7月に収束していたらやる
- 無理だったらキャンセル料は航空会社への支援、お布施くらいに割り切っておく
が最善策でしょうか。
やらない決断もとても重要だと個人的には思っています。
まとめ
ステータスポイントが2倍で獲得できると通常の半額の費用で上級会員の仲間入りができるので、今回の特別対応はかなり魅力的な内容に受け取れるのは確かだと思います。
しかし、今回のPP&FLY ON2倍は既に搭乗実績のある顧客へのご褒美や救済であって、これからステータス修行をしたい人へのオファーではない、というのが前提。
どうしてもトライしたい人は予約だけしておいて、収束していなかったらスッパリ諦めるのも決断ですね。
個人の問題だけでなく、飛行機ファン、旅好きな人たち全体のモラルや評価にもかかわると意識しておきたいです。